PC-6000,6600情報誌 SAVE第22号特別版

  北海道は雪が降ってついに冬になってしまいました。この季節の変わり目は
かぜがはやる時です。皆さんもかぜには気をつけましょう。
 ところで、この時期に突然入会希望者が数名当局に送られてきました。いっ
たいなぜだろうと思ったらI/O11月号に当局の紹介が載っているではあり
ませんか。おかげでSAVEも少し活気づきました。新入会者の皆さん、今後
ともSAVEをよろしくお願いします。

<MUSICに親しむ>

 今回は、音階の理論について紹介します。各音階には固有の周波数を持って
いて、440HzをA4(ラ)と定めています。ちなみに、時報の周波数は4
40Hz、電話のツー音は400Hzとなっています。これらの音を出力させ
るには、どうすればよいのでしょうか。これは、SoUND文を使います。こ
の方法は6号で紹介しましたが、それよりも17号P2のTAB画面の式が正
解です。400Hzの場合は、
 1996750/16*400=311.9垂R12
となります。これを、
 312=1*256+&H38
のように分け、1をSoUND番号1に、&H38をSoUND番号2に入れ
ます。したがって、これをプログラム化すると、
 SoUND0,1:SoUND1,&H38:
 SoUND8,10
で400Hzの音(受話器をあげたときの音)が出ます。
 音階は1オクターブ毎に周波数が倍になってます。従って、o4Aは440
Hz、o5Aは880Hzとなっています。また半音階は等差数列になってい
るかというと、そうではありません。o4についての各音階の理論周波数と、
P6での周波数を次表に表します。
音階   P6での周波数(Hz)     理論周波数(Hz)
C          261.62867              261.63
C#    277.32639       277.18
D     293.63971       293.67
D#    311.21415       311.13
E     329.27935       329.63
F     349.57108       349.23
F#    370.31714       370.00
G     392.443         392.00
G#    414.60756       415.31
A     439.42562       440.00
A#    465.65998       466.16
B          493.26828              493.88


 P6での実験値はSoUNDLSIモニタを使用したもので、多少数値が違
うのは計算誤差によるものです。これらの値より、音の周期がわかるもので、
(−1)乗すれば周期が出ます。o4Cの周期を正確に出すと、
 1/263.63=0.003822191645…[秒]
となります。
 次に、和音についてです。和音はそれぞれの音の周期が違うので、少し濁っ
た音になります。この周期を合わせると供振し、すんだ音になります。次の音
を聞きくらべてみてください。
A. PLAY”C”,”E”,”G”
   として、音が止まってから、
   SoUND8,10:SoUND9,10:SoUND10,10
  と入力する。
B. 次のプログラムを入力してRUNする。
   1 FoRI=0TO5:READP:SoUNDI,P:NEXT:
SoUND8,10:SoUND9,10:SoUND10,10
   2 DATA &HDD,1,&H7D,1,&H3E,1

 Aの和音は普通の濁った和音、Bは供振に近い和音になっています。違いが
わかるでしょうか。この場合、Eの周波数を少し下げることによって波長が合
います。きれいなわおんを作りたい時はPLAY文ではなく、SoUND文を
使うとよいでしょう。しかし、SoUND文はいちいち音の長さなどを指定し
なければならないのでそういった命令を作る必要があります。
 最後におわびです。20号で紹介したError音を変えるプログラムはパ
ピコン専用プログラムでした。他機種では実行するとうまくいきません。

<便長ユーティリティ>

 今回は、漢字と文字モードのキャラクタと、セミグラフィックキャラクタの
混在した文章を、グラフィック画面に出力するプログラムを紹介します。
  BASICのKANJI文では、右端に表示する場合に、文字の一部が欠け
てしまうことがあり、また右端へ行った場合、または文字の一部が欠けそうに
なった場合は改行します。ただし、画面最下行へ行ってもスクロールアップは
しません。
 プログラムの説明は、メインルーチンがD800HからD8A0Hまでで、
D8A1Hからはデータ部分となっています。データは2バイトで構成されて
おり、内容は次のとうりです。
・漢字の場合、そのまま漢字コードをいれる。
・文字モードのキャラクタの場合、8000H+ASCIIコードをいれる。
・セミグラフィックのキャラクタの場合、8100H+ASCIIコードをい
れる。
・改行する場合、8000Hを入れる
・文章の終わりには必ず0000Hをいれる。

 このプログラムでは、”computer”の発音記号を表示させています。
D8A1Hからのデータを変えれば、いろいろなキャラクタを表示させること
ができます。モード5、4ページでEXEC&HD800で実行します。

D800 3E 01 CD 0C 14 3E 03 CD
D808 90 13 3E 01 CD ED 13 3E
D810 01 32 94 FD 3E 00 0E 03
D818 CD 7A 6B CD FB 1D 3E 03
D820 CD C0 15 21 00 00 22 AD
D828 FE 21 00 00 22 AF FE 21
D830 A1 D8 3E 23 56 23 7A B3
D838 C8 E5 7A B7 FA 59 D8 1B
D840 7A E6 FC 20 11 21 30 01
D848 ED 4B AD FE ED 42 DC 90
D850 D8 13 EB CD BD 72 E1 18
D858 D9 1F 7B 38 19 B7 28 11
D860 21 38 01 ED 4B AD FE ED
D868 42 DC 90 D8 CD 81 73 18
D870 E5 CD 90 D8 18 E0 21 38
D878 01 ED 4B AD FE B7 ED 42
D880 DC 90 D8 CD A0 14 21 00
D888 10 19 EB CD 84 73 18 C6
D890 21 00 00 22 AD FE 2A AF
D898 FE 01 10 00 09 22 AF FE
D8A0 C9 22 80 63 80 6F 80 6D
D8A8 80 70 80 75 80 74 80 65
D8B0 80 72 80 22 80 EA 80 2C
D8B8 80 5B 80 6B 80 62 81 6D
D8C0 80 70 80 6A 80 68 81 74
D8C8 80 62 81 72 80 5D 80 E4
D8D0 80 2F 03 41 00 9C 80 EF
D8D8 80 9D 80 A1 80 00 00 00

<P6なんでもコーナー>

今回からシリーズでP6ソフトのマシン語プログラムの先頭、終了番地を紹介
します。ディスク落しの参考にでもしてください。
今回はT&Eソフト「テラ4001」のアドレスです。
 ファイル名    先頭アドレス      終了アドレス
テープ1
 DEMO      D000H       D53FH
 OBJ       E000H       F700H
 TITLE     4800H       781BH

 ファイル名    先頭アドレス      終了アドレス
 TOBJ      C000H       D33FH
 WARK1     DE00H       DF9FH
 DATA1     4800H       7E6FH
 Dput      4000H       4517H
 3DOBJ     B000H       B6C0H
テープ2
 TOBJ      C000H       D65FH
 WARK2     DE00H       DF6FH
 DATA2     4800H       7497H
 Dput2     4000H       47E7H
 OBJ       E000H       F700H
テープ3
 TOBJ      C000H       DB1FH
 WARK3     DE00H       DF78H
 DATA3     4800H       70FFH
 Dput3     4000H       471FH
 OBJ       E000H       F700H

もし、ここが違うと指摘がある場合は、当局までお知らせください。

<雑談コーナー>

 60SRを実用化しようということで、台風18号が来たときにプロペラ
(みたいなもの)をベランダに付けプロペラが1回まわるとマイクロスイッ
チが1回入るというもので、1秒間に何回か?で風速を計ろうということだ
ったのですが、18号に間に合わず、19号に使用された。(ただし、風速
何mというのはプロペラのサイズによっても違うのでわからなかった)プロ
グラムとしては、
・マイクロスイッチ(ジョイスティック入力のトリガ)が入ると”ピッ!”
と音が出る
・秒間何回か?
・RUN時からの最高を記憶
というように作った。が、台風19号で試したのがまずかった。みなさんも
知っているとうり、19号は”風”台風で、4Fでとなりが空地で南向きな
ため、ものすごい風だった。おかげで60SRはピーピーとうるさいし、し
まいにはプロペラがどっか飛んでってしまいました。みなさんも何かやると
きには、耐久性を考えましょう。    (6457)SAVE:台風19
号は北海道にも上陸してあっという間にぬけていきました。ちょうどそのこ
ろはSAVE21号の編集作業をしていたときなのでよく覚えています。先
日は明け方にひさしぶりに浦河で震度4の地震があり、M6.4と最近とし
ては規模の大きな地震があり、自然災害の大きさを身にしみて痛感しています。


<会員間の情報交換コーナー>

・PC−6001(パピコン)と、PC−6001mkUの付属ソフトを持
っている方がいれば、貸してください。費用は当局が負担します。貸してく
れる方がいればはがきでお知らせ下さい。
・PC−60m55(FM音源カートリッジ)をお持ちの会員でそれを活用
されている方、どのように活用されているかを当局までお教えください。
・自分の所有機種にRS−232Cがついている方、お知らせください。
<ハードサービス>

 PC−6001mkUSRをお持ちの方、PC−6601SR(Mr.P
C)と交換しませんか。ただし、ディスクドライブは付いていません。PC
−TV151をお持ちの方は大変便利だと思います。もし、交換していただ
けるという方は当局までお知らせください。くわしいことをお知らせします。

<P6ソフト紹介>

 今回はハドソンの野球狂を紹介します。このソフトは野球ゲームとしては
なかなかの出来だと思います。内容はファミコンの、「元祖」野球ゲームを
思い出せばよいでしょう。操作はメンバー交替以外はすべてジョイスティッ
クでできるように工夫されています。たださみしいのは今の野球ゲームのよ
うに打席上では打者は動けないので、来た球のストライクコースでの打ち分
け(ながす、ひっぱるなど)が難しいのです。また、速度が非常に遅いので、
速球とスローボールの区別がつきにくいのです。そして、ホームランのベー
スランニングが遅くて一試合消化するのに40分位かかります。よくいまま
でやってこれたのかと思うと関心してしまいます。このソフトは、SRのH
IGHモードでプレイするとちょうどよい速さになります。それでも、88
SRのV2モードにはかないません。このモードでプレイするとスローボー
ルでも速球になります。やはり、こういったスポーツゲームは人間対人間で
やるべきでしょう。
 分類:野球 操作性:4 内容:3 サウンド:2

<P6クイズコーナー>
 このコーナーはP6に関する問題を出し、当たれば点数チケットがもらえ
るというコーナーで、要領は大相撲知識クイズと同じです。
問題、P6のパンフレットには、それぞれコピーが書かれています。66S
Rは六本木パソコン、では、P6mkUSRは何パソコンと書かれていたで
しょうか。(難易度 5)
※P6クイズのしめきりは12月末日までです。
<お知らせ>

・SAVEでは会報に載せるイラスト、絵を募集しています。どんなもので
もよいですから何か書いて送ってください。その際は原稿のまま載せるので、
なるべくペン書きでお願いします。大きさはB5版までですが、それ以上で
すと縮小サイズになります。採用された場合には、点数チケット1点をさし
あげます。1ページまるごと載ることもあります。また、1ページ自由コー
ナーと題してみなさんに1ページ提供するコーナーを作ります。B5版用紙
に自分の思うとうりに書いて送ってください。その原稿をそのまま載せます。
これらは会員が参加するページです。どんどん送ってください。

<会員間の情報コーナー追加>

 コムパックのEXASBASICコンパイラ用ランタイムパッケージの使
い方、もしくはマニュアルを持っている方がいれば、教えてください。また
は、お知らせください。

<雑談コーナー追加>

今年ももう1カ月です。はやいものですね。今年のSAVEは手稲にあった
事務局も閉鎖されて、スタッフはバラバラとなり、各家庭で仕事をしなくて
はならなくなりました。したがって、ほとんどの作業は代表の私がしていま
す。こうなったら忙しいもので、SAVEの活動の割合が少しづつ減ってい
くのが事実です。でも、まだ活動しているのは会員のおかげです。やはりP
6は不滅なんだなあとつくづく思います。ベーマガでもP6を復活させよう
と少し盛りあがっています。ベーマガには当会員以外の人が投稿しているの
でP6ユーザーはまだまだいそうです。彼等のベーマガへの投稿が続く限り
ベーマガからP6の記事がなくなることはないでしょう。P6がこの世に出
て10年、まだまだ現役です。

     編  集  後  記

・今号の発行が少し遅くなりました。どうもすいません。また、入力端末も
みあたらなくてしかたなく66SR付属ワープロソフト「ユーカラJJ」を
使わせていただきました。したがって、文字が小さく、読みずらかったかも
しれませんが、がまんしてください。やはり、24ドット漢字プリンタまた
はワープロを買うべきなのでしょうか。それにしても今回の原稿は抵抗があ
ります。今までのワープロソフトでないから行間隔を決めるのに苦労しまし
た。来年も会報SAVEをよろしくお願いします。       (編集担当)
・私が担当していないものの一つに編集作業がありますが、本当に大変そう
です。今回の編集も現事務局(自宅)におしかけて、連日ワープロ打ちをし
ていました。いつもなら学校のパソコンを使っていたが、思うようにあいて
いなくてしかたなく事務局で作業した次第です。来年はよい年でありますよ
うに。また来年もSAVEをよろしくお願いします。よいお年を。                              (代表)
・ひさしぶりに編集後記を書きます。今回のMUSICに親しむはいかがで
したか。なにか堅いふんいきでしたが、周波数についてはわかっていただけ
たかと思います。そろそろFM音源にとりかかろうかなと思っている今日こ
のごろです。   (MUSIC担当)

・SAVE23号は平成4年1月下旬発行予定です。

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