PC-6000,6600情報誌 SAVE第12号特別版

   PC-6000,6600情報誌 SAVE 第12号特別版
 今号の内容

・MUSICコーナー
・ユ―ティリティ―コーナー
・PC−6000シリ―ズのハードにせまる!
・こんなソフト知ってるか
・東京旅行記
・編集後記

 みなさんお元気ですか。と井上陽水がセリフを言っていたセフ
ィ―ロのコマ―シャルが復活しましたというのは全く関係無い話
ですが、いかがお過ごしでしょうか。札幌は2月といえば雪まつ
り、雪まつりといえば雪、雪といえば今年は関東、近畿でも雪が
降り、交通がマヒした時もありました。北海道は相変わらずの雪
で、毎年のことだからごく平静に時を過ごしています。
 受験生のみなさんはいかがお過ごしでしょうか。今が受験シ―
ズンの本番なのでがんばってください。
 毎年この時期になるとSAVE存続か廃止かという論議が事務
局内で話し合われますが、今年もがんばって続けていきたいと思
うのでよろしくお願いします。
 SAVEも4月で発足2年になりますが、1990年になった
現在、表に出るとP6の姿は全く消え、中古屋でもその存在が薄
れかかっています。P6愛好家のために日夜努力をしていきたい
と思います。

<MUSICコ―ナ―>

 はじめにおわびですが、前回予告した割りこみとアセンブラの
話は情報不足のため後日掲載することにします。御了承ください。
もう一つお知らせですが、前号のMUSICコンテストについて
スタッフも予想はしていたのですが投稿が少数のためどうやら廃
案になる公算が強いようです。
 このような暗いニュ―スの中で、会員からいろいろと投稿があ
りましたので紹介します。
 会員番号6819の高井さんからの投稿でSR用FM音源エデ
ィタを紹介します。リストは長いので希望者に送料+手数料で配
布します。希望者は1DDフォ―マットのディスクとこちらに送
るときにかかった分の切手+62円切手2枚を同封してSAVE
事務局MUSICコ―ナ―係までお送り下さい。ただし、これは
ディスク版専用なので66以下の方や60mkーSRのテ―プユ
―ザ―は使えません。(66SR−DISKBASIC用)
注意:現在は配布しておりません。

FM音源エディタの使い方
 FILESは1以上です。操作方法はメニュ―から数字キ―で
選ぶようになっていて、コマンドの「DATASET.A」は、
赤いカ―ソルを動かしてデ―タ位置を指定(この時スペ―スバ―
で戻る)、RETURNキ―で決定後、デ―タを入力してくださ
い。                           
「DATASET.B」は、Aと同じですが、入力後自動的に次
へカ―ソルが進みます。「ALGORITHM」「FEED  
BACK」は画面上のアルゴリズム、フィ―ドバックの値を指定
するものです。「NAME」は音色の名前をつけておくもので、
セ―ブする時になにも入力しないとこの名前でセ―ブします。試
しに音を聞きたいときは、「PLAY」でいいのですが、その名
前に必ず「PLAY DATA」でMMLを入力してください。
SAVE,LOADはデ―タセ―ブ、ロ―ドですが、画面2に 
FILESを表示します。                 
 以上がファイル「SOUNDEDIT」の内容です。    
 ファイル「SOUNDSET」は、190行に曲中で使いたい
音色のファイルの名前、100行にファイルの数を入力、ミュ―
ジックプログラムにMERGEして使って下さい。      
                             
最後にMUSIC担当ではハ―ド担当と協力して、いろいろな
ハ―ドに挑戦したいと思っています。今、公表するとあとで計画
だおれになってしまうと会員に申し訳ないので出来たらお知らせ
します。                         
 SR以外のユ―ザ―のためにある雑誌よりマシン語での音楽演
奏をお送りします。モ―ド5、ペ―ジ3でモニタでGA000で
スタ―トです。                      
 ADD:+0 +1 +2 +3 +4 +5 +6 +7 +8 +9 +A +B +C +D +E +F |    
A000:3E 07 D3 A0 3E FF D3 A1 3E 08 D3 A0 3E 0F D3 A1 |    
A010:21 65 A0 7E 23 B7 CA C3 75 47 3E 01 D3 A0 7E 23 |    
A020:B7 F2 27 A0 23 18 11 D3 A1 AF D3 A0 7E 23 D3 A1 |    
A030:3E 07 D3 A0 3E FE D3 A1 3A 64 A0 57 CD 54 A0 3E |    
A040:07 D3 A0 3E FF D3 A1 3A 64 A0 CB 3F CB 3F 57 CD |    
A050:54 A0 18 BF C5 1E 00 D5 1D 20 FD 15 20 FA D1 05 |    
A060:20 F5 C1 C9 30 03 02 CB 01 02 CB 03 02 CB 01 02 |    
A070:7D 03 02 37 01 02 37 03 02 37 01 02 37 03 02 7D |    
A080:01 02 CB 03 02 7D 01 02 37 03 02 CB 01 02 CB 04 |    
A090:03 BA 03 02 37 01 02 37 03 02 37 01 02 17 03 01 |    
A0A0:DD 01 01 DD 03 01 DD 01 01 DD 03 02 17 01 02 37 |    
A0B0:03 02 17 01 01 DD 06 02 37 02 01 DD 00 00 00 00 |    
                             
 次回はいよいよおまちかねのSOUNDLSIモニタを紹介し
ます。                          
                             
<PC−6000シリ―ズのハ―ドにせまる!>         
<ユ―ティリティ―コ―ナ―>                 
                               
 今回もこの2つのコ―ナ―が合体された混合コ―ナ―です。こ  
のコ―ナ―も読者投稿で寄せられました。ありがとうございまし  
これからもどんどん投稿して私達を助けて下さい。そのための「  
SAVE」なのですから・・・。                
 まずは前回の予約語の最初の1文字が128増えている原因は  
意外と簡単で、1文字目がどこなのかをインタプリタに知らせる  
ためです。128増えていないとどこからどこまでが1つの命令  
なのかわからなくなるからです。また、前号の処理ル―チンで、  
PEEKの番地がDF3HとなっているのはN60/N60拡張  
BASICの番地でN60m/N66BASICの場合6286  
Hです。これは、裏ROMを読む関係上分けられているもので、  
裏ROMをPEEKするときなどに関係しています。       
 アセンブラで0H〜7FFFHのRAMを読む場合は、RAM  
アクセスとして、VRAMをOPENさせる(CALL 16B  
H)をしてRAMより読み込みが終了したならばBASICに戻  
る前にVRAMをCLOSE(CALL FE98H)します。  
すると、マシン語でも7FFFH以前のRAM内容が読めます。  
これらをアセンブラ表現してみると、              
                               
                               
CD6B01     CALL  16BH(60m/66)  
(CDF30D)  (CALL  DF3H)(N60)    
7E         LD    A,(HL)        
CD98FE     CALL  FE98H         
                               
HLレジスタによむアドレス(0〜FFFFH)を入れておいて  
このル―チンを利用すると読めます。このル―チンはいろいろと  
汎用性があってグラフィック画面をテ―プにセ―ブするときなど  
に役に立ちます。                       
 これに関係して、N60m/N66でPEEK関数を使い、R  
OMの値を読む場合はジャンプテ―ブルをいじることにより可能  
です。(N60m/N66モ―ドでは前号の10ペ―ジのプログ  
ラムを実行させる時はこれをやってください。)         
ROMを読む場合、                      
 PoKE&HFB03,&HF3:PoKE&HFB04,&  
 H0D                           
RAM、VRAMを読む場合は、                
 PoKE&HFB03,&H86:PoKE&HFB04,&  
 H62                           
です。                            
                               
 次に、ジャンプテ―ブル(FA61H〜FB3CH)を見ても
どこにも載っていないジャンプアドレスを紹介すると、    
PoINT→2D55H   CSRLIN→0D30H   
STICK→2236H   STRIG →2256H   
TIME →1E83H   PAD   →4708H   
DSKI$→5A1FH                  
 これらは442FHで直接JPされている。        
 本来、FB25,26H〜FB2F,30Hに書かれていない
とおかしいのですが、FB17,18〜FB21,22Hに移さ
れているのが、                      
LoF   →5D9CH   LoC   →5D7AH  
EoF   →5DB1H   DSKF  →5D54H  
CVS   →579AH   MKS$  →5789H  
です。                          
 テ―プユ―ザ―が使ってみても良さそうなのですが、CVSと
MKS$を使う場合、N60E(N60拡張),N60m,N6
6を普通に起動後、(ディスクスイッチを0で)モニタで、  
FB3BH:01    ←接続中のドライブ数       
FB1FH:9A 57 ←CVS             
FB21H:89 57 ←MKS$            
                             
これでCVS,MKS$が使用可能になりました。ただし、  
FFC3H:C3 2F 44になっていることが条件です。ま
た、他のディスク関係関数は使用しないでください。(暴走しま
す。)                          
 FB3BHがディスクフラグの役割をしているので、この値を
1にするとディスクがつながったかのように判断してしまいます
                             
[LINE INPUT]                 
・ユ―ティリティ―                    
・書式 LINE INPUT[d$;]d1         
 プロンプト文は入力されません。?表示なしでINPUT文と
同じです。ただし、入力変数を複数指定すると??が表示されて
しまいます。
 尚、このプログラムは完全リロケ―タブルです。

10 FoR AD=&HD000To&HD022
20 READ A$:PoKE AD,VAL("&H"+A$)
30 NEXT
40 PoKE&HFA9B,0:PoKE&HFA9C,&HD0:END
100 DATA FE,84,C2,C9,70,D7,CA,FC,03,FE,22,3E,00,20,0D,CD
110 DATA 92,30,CF,3B,E5,CD,7A,13,CD,D2,30,3E,E5,CD,F9,28
120 DATA C3,F9,09
これはモ―ド5用ですが、N60モ―ドにする場合、100行の
アンダ―ライン部分を、C2,C7,2Dにしてください。


[拡張版PoKE文]
・書式 PoKE a,x1[,x2,x3BB]

 指定したメモリ上に、1バイトの整数値をかく。
 デ―タを複数指定すると、初めに指定したアドレスに1つずつ
足したアドレスにデ―タをかく。
 デ―タを途中省略すると、0をかきこむ。ただし、複数指定は
1行にかける範囲までで、最後の数字を落としてコンマが文末に
きていると
?MO Error
になります。

10 FoR AD=&HD000 To &HD018
20 READ A$:PoKE AD,VAL("&H"+A$)
30 NEXT
40 PoKE&HFA89,0:PoKE&HFA8A,&HD0
50 END
100 DATA CD,06,0E,D5,CF,2C,FE,2C,28,04,CD,E4,0D,06,AF,D1
110 DATA 12,2B,D7,FE,2C,13,28,EB,C9

これらのプログラムは領域確保のため
CLEAR300,&HCFFF
を実行しておいてください。

<こんなソフト知ってるか第9回>

 今回は私の好きなソフトがたくさんある会社の一つ、電波新聞
社のソフトについてを紹介します。
 電波新聞社のP6用ソフトはパソコン界の時代の流れを変えた
ものです。その代表作は当時パソコンには移植不可能とされてい
たゼビウスを初めてパソコンに移植した機種がPC−6001だ
ったのです。P6に移植しただけあって画面等はオリジナルとは
問題にならなかったが、自機と敵機と背景と弾の色の見分けがつ
きにくく、けっこう難しかったのが当時の印象です。題名はそれ
そ「タイニ―ゼビウス」と名付けられてゼビウスの雰囲気を楽し
めました。
 後に、面数もオリジナルと一緒の16面、オリジナルに近くな
った「タイニ―ゼビウスmkー」というソフトも出ましたがこち
らのほうがある意味で遊べるソフトです。特に16面目は敵の出
てくる位置がほとんど同じで70%をクリアするのにも苦労しま
した。ちなみに私のハイスコアは約40万点です。
 ゼビウスばかりではありません。電波新聞社ではナムコのゲ―
ムに力を入れ、パックマン、ギャラクシアン、グロブダ―、マッ
ピ―、ボスコニアンと次々にP6用ナムコゲ―ムソフトを発売し
ました。

 私が驚いたのはなんとあのセガの「スペ―スハリア―」までが
出たことでした。画面はP6独得の四角い画面でしたが動きがス
ム―ズでスペ―スハリア―の雰囲気が存分に出ていました。カラ
―はモ―ド4のカラ―を使っていてRGBモニタでは白黒ですが
家庭用テレビでプレイすると立派な色が付きます。      
 さきほど挙げたソフトのオリジナルとの違いを簡単に述べると
                             
パックマンB迷路などはオリジナルと同じですが違う点はモンス
タ―のパタ―ンが違うことでP6用のパタ―ンを作らなくてはい
けないことぐらいです。                  
ギャラクシアンB基本的にはオリジナルと同じです。     
グロブダ―B対戦モ―ドとコントラクションモ―ドが付いている
マッピ―B横画面のため階数が少ないので逃げ場減って難しい 
ボスコニアンBだいたい同じではないでしょうか       
                             
 ただ言えることはP6のキャラクタ―はモ―ド3では横のドッ
トが2倍になっているので横につぶれたような大きなキャラクタ
―になってしまいます。                  
 この電波新聞社もスペ―スハリア―を最後にP6用ソフトは作
っていませんが、前号のアスキ―AXシリ―ズ同様、私の好きな
ソフトメ―カ―です。                   
                             
 次回はT&Eソフトについてお送りします。        
                             
<東京旅行記 By SAVE代表>            
                             
 私はこの冬休みを利用して1月5日〜15日の8泊11日の旅
をしてきましたのでそのレポ―トをします。本当は東京に在住し
ている会員との交流会をしようと思いましたが、時間がなくて予
定にいれることが出来ませんでした。            
・1月5日                        
 札幌の夜は寒く、22:00発の急行はまなすの自由席に乗る
ために、45分前から並び、列車が到着するころには足が棒にな
っていた。                        
・1月6日                        
 3時ころ、青函トンネルに入り外が夜なのであまりトンネルに
長く入っている感じはしなかった。             
 私は普通列車の旅をしていたので青森からのんびりと南下した
 12時ころ盛岡に到着してそこの友人宅へ一泊した。    
・1月7日                        
 朝早く盛岡を出発して普通列車を乗り継いで上野へ着いたのは
もう夕方でした。私の親戚の家は神奈川県相模原市にありまして
東京ミニ周遊券で行ったもので小田急線では金がかかるのでわざ
わざJRで京浜東北線から横浜線へと乗り継いで町田まで行き、
そこから小田急線で東林間駅まで行った。
・1月8日
 町田から都心部にJRでいくル―トは南側横浜線から京浜東北
線と乗り継ぐのが早いと思うが、  この日は横浜線から北側の
中央線で行った。  立川から青梅特快に乗り継いで神田、秋葉
原と行った。
 まず私はP6関係の物を何でもいいから見つけようといろいろ
な店を回った。  そこで唯一見つけたのはソフマップの中古ハ
ドコ―ナ―でジャンク機のパピコンがカ―トリッジソフト3本付
で税込み5800円で売っていた。  私はPC−6006(R
OMRAMカ―トリッジが付いていると思ったがPC−6053
(ボイスシンセサイザ―)だったので買うのをやめた。また
もう1台パピコンの単体が税抜き2000円で売っていた。
秋葉原で見つけたP6関係の物はこれだけだった。たぶんP6は
中古屋しか無いと思ったので渋谷のマイコン流通センタ―まで足
を運んだ。
 そこではPC−6001mkーが2〜3台置いてあって価格は
8000円、PC−60m43(ディスプレイ)が16000円
だった。他のものはぜんぜんなかった。私はもう1台のMr.P
Cを買うためにいろいろと捜したがどこにもなく、結局この日は
何も買わずに戻った。
・1月10日
 私は大相撲ファンなので開催中の大相撲初場所を観に両国国技
館へ足を運んだ。この日は先代春日野前理事長が死去した日でも
あり、また大乃国が連敗して進退のかかる日でもあったためたい
へん貴重な日であった。しかし、横綱大関陣は全員勝った。大乃
国も逆鉾を破りかろうじて首がつながった。
・1月11日
 この日は国立国会図書館に足を運び、過去のパソコン雑誌から
P6関係の記事を捜し出してコピ―してきた。その中には’82
.2のP6用マシン語モニタの記事もコピ―してきた。
・1月13日
 上野発21:38の急行八甲田に乗り、約12時間列車内で過
ごした。
・1月14日
 室蘭に友人がいるのでそこで一泊した。
・1月15日
 私はこの日が成人式であったのでついでだから室蘭市の成人式
に出席した。ただし、友人のつき合いで行っただけである。
 夕方無事事務局に戻ってきた。
 今回の東京でのメインはP6関係の物を捜すということであっ
たが私が現在欲しい物、PC−6601SR,PC−TV151
PC−6006はどこにも売っていなかった。しかし、代わりに
ビデオゲ―ム基板を買って来てゲ―ムをやっている次第です。
 東京にもP6はほとんどないようなのでほかもおそらくないで
しょう。とても残念でした。

<お知らせ>

・SAVEではMr.PCを欲しがっています。あなたの街で中
 古品のPC−6601SRを見つけたらSAVEに連絡してく
ださい。ただし後期バ―ジョンかどうかを確認して下さい。確認
の仕方はSRBASICモ―ドにして
10 CSAVE”TEST”
と入力して[F5]キ―を押して下さい。正常に終われば後期バ
―ジョンです。暴走すると前期バ―ジョンです。
 同時にPC−TV151の中古品も捜しています。貴方の街で
見つけたらSAVEまで連絡して下さい。その時は見つけた店の
名前と住所、電話番号を買いて下さい。

・SAVEの業務は春休みに代表が実家に帰省するため事務局は
だれもいなくなります。この期間は2月20日〜3月31日まで
です。この間に送られてきた郵便物に対する返答などは4月1日
以降になります。ただし、2月20日必着分についてはすぐに対
応出来ますので御了承下さい。

       編  集  後  記

・今号はテスト期間と重なって思うように作業が進みませんでし
 たが急ピッチで仕上げて何とか発行できるようになりました。
 したがって、校正はほとんどしてないので誤字、脱字がありま
 したら教えて下さい。また、会員からの質問で次回投稿の締め
 切りですが、事務局が3月末まで休みなので次号の製作は4月
 からになるので3月25日までとします。次号は今号よりもっ
 と作業がハ―ドになるのではないかと心配しています。
                    (編集担当)

・SAVE第13号は4月下旬発行予定です。

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