PC-6000,6600情報誌 SAVE第9号特別版

 今号の内容

・MUSICコーナー
・ユーティリティーコーナー
・6000シリーズのハードにせまる!
・こんなソフト知ってるか
・質問コーナー
・お知らせ
・編集後記

 本州の方はそろそろ梅雨も明け、これから夏本番といったところではない
でしょうか。
このSAVE9号が手元に届くころはみなさんは楽しい楽しい夏休みに入っ
ていることでしょう。
一方、社会人の方は暑いのにもかかわらず熱心に仕事をやられてごくろうさ
まです。
みなさん、P6共々体をこわさないようによい夏をお過ごし下さい。

<MUSICコーナー、PC-6000 シリーズのハードにせまる!の 合体コー
ナー>

 前回はソフトエンベロープがどうとか書いてましたがでは内臓エンベロー
プは使えないのかということになりますがそんなことはなく、けっこう使え
るものです。
例えば、ドラムパートに使うことです。チャンネル3をノイズにして、そこ
にS文やM文を使うわけです。
音階はノイズなので適当な音階にさせて、リズムだけをしっかりさせてM文
でコントロールさせればよいのです。
例えば
10 SoUND 7,241
20 PLAY”S0M1000L8ccM2000cM1000cccM
2000cM1000c”
30 GoTo 20

というようにすれば、ドラムができあがります。
 応用としてはノイズと音をミックスさせるのも手です。
10 SoUND 7,240
20 PLAY”S0M1000L8o2ccM2000fM1000cc
cM2000fM1000c”
30 GoTo 20

 ここからはハードになりますが、FM音源カートリッジ(PC−60m5
5)等、カートリッジのユーザー関数ポートは 00H〜7FHまであります。
その中でFM音源カートリッジが使用しているポートは70H〜73Hまで
です。
これは、ROMポーのA0H〜A3Hと同じ働きをしますが、A0Hのほう
は内臓用70Hのほうはカートリッジ用となっていて、
ソフトではカートリッジがかけられると内臓用は無視されます。
従って無視しないようにするにはソフト上のプログラムを変える必要があり
ます。
 ユーザーポート 00H〜7FH上にリンクさせる普通のプログラムを作
って実行させれば、ディスクよりも早い瞬時に実行するプログラムができて
しまうわけです。

 この50ピンもあるROMカートリッジインターフェースをなんとか有効
に利用できないものでしょうか。

<ユーティリティーコーナー>

 SR−BASICにSTRING$という関数がありますが、これはキャ
ラクターモード(0H〜1FHの文字)は使えません。
 グラフィック文字は1文字でも内部では14Hとコード+30Hの2バイ
トで扱っているからです。
14Hを出力したコード、すなわち14H〜30H→E4Hとなり、”と”
が印字されます。したがって正常に表示できないということになります。
これはとんでもないバグです。
 それから、会員からの質問より、66SRでリザードやアスピック等のデ
ータセーブができないとの質問がありましたがそれについてくわしく説明し
ます。
 66SRには前期バージョンと後期バージョンがありまして、
前期バージョンでは通常は問題ありませんがプログラム中にセーブ命令やゲ
ームソフト等のデータセーブの時、セーブできないというバグがあります。
66SRを所有しているかたは次のプログラムを入力して実行してみてくだ
さい。(モード、ページは自由です。)

10 CSAVE”TEST”
20 PRINT”OK!”
30 END

 RUNをしてみれば7〜8秒で画面にOKが出ればその機種は後期バージ
ョンです。10秒たってもOKが出ない時はその機種は前期バージョンです。
 前期バージョンを所有している方でゲームのデータがセーブできないと悩
んでいる方の対策としては、上のテストをやってセーブが出来るまでSTOP,
実行したあと、メインプログラムを実行させると比較的高い確率でセーブが
できます。
 それからEXECの活用をぜひおすすめします。
代表的なのはキーバッファクリアです。
 SR−BASICはEXEC&H123、それ以外はEXEC&H105
8です。これは
 1 IF INKEY$<>”” THEN 1
と同じ働きをします。それからmk2以降の機種での60モードにおけるモ
ニターの呼び出しは
 OUT&HF0,&H11:EXEC&H75C3
と入力してからSRは@を、それ以外は?を押してからモニタが使えます。

<こんなソフト知ってるか第6回>

 60モードでのいちばん楽しめるソフトとしてアスキーAXシリーズがあ
ります。この
AXシリーズは全10巻からなっていて今回はそれぞれの特徴を書きます。
 初回のAX−1は1982年(今から7年前)4月に発表され60モード
では当時活気的なソフトでした。
 タイトルは「アラビアン・ラプソデイー」でデモを含む5本のソフトが入
っています。
中でも私の独断で一番燃えるゲームは、 「ハイスピードバリケード」でし
ょう。
これは、ビデオゲームで1980年ころタイトーから発表された「バリケー
ド」と同じもので、
一人でやると横綱、大関級の勝負(つまり15回やると、1敗か2敗くらい
しかしません。)なので15戦全勝するのが死難の技です。
 AX−2「宇宙輸送船ノストロモ」はAXシリーズでいちばんつまらない
ゲームだと思います。
しかしその中でも「デュアルエイリアン」はけっこうまともでやや難しいで
す。
内容は二つの画面を同時に操るところが難しいです。
 AX−3は最初は「マイクロオセロ」というタイトルで出ていましたが、
「オセロ」という名称はツクダオリジナルの登録商標なので「マイクロター
ン」と名前が変わりました。
この中に入っている「マイクロターン」はいわゆる「オセロ」です。
レベルはやや中級といった感じです。
 AX−4「ブラックホール」はSAVEが唯一所有していないシリーズで
この中でなかなかおもしろいゲームは「アメリカンフットボール」です。
テキストモードですがAX−1のハイスピードバリケード同様、燃えるゲー
ムです。
 AX−5「オリオン/クエスト」はAXシリーズを代表する作品です。
本数はこの2本しか入っていませんが、それだけすばらしいものです。
この2本ともモード4のカラーを使い、RGBモニタを使用の方にはわから
ない映像の素晴らしさを象徴しています。
 一口に言うと「オリオン」は3Dスペースシューティングゲーム、「クエ
スト」は3D迷路ゲームです。
32キロバイトをフルに利用したソフトともいえましょう。
 このアスキーAXシリーズにはいろいろなエピソードがあります。
一回ではとても紹介しきれないので残りのAX−6〜AX−10は次回紹介
していきます。

<質問コーナー>

 今回はベーマガに載ったこともあって会員数が増えたせいか、質問がやた
らときてますのでここで一気に答えたいと思います。
SAVEではわかる範囲でできるだけ答えていきますので、わからないこと
がありましたらどんどん質問して下さい。
(6000シリーズのソフト、ハードについて)


Q.SR−BASICでの?NA Errorというエラーは、DISK版
でないと作動しないというエラーでしょうか?(6242)
A.このエラーは中間言語は存在するけれどそれを動かすルーチンが存在し
ないとこのエラーが出ます。
ではどのようなコマンドが?NA Errorになるのかというと7号のユ
ーティリティーコーナーに載せてあります。
バックナンバーは電算化最中なのでかなりお待ち下さい。
Q.VRAM PEEKのやりかたを教えて下さい。(6438)
A.ALL MEMORY PEEK というプログラムがOh!PCの’
84.8に載っていましたがSAVEではその号を紛失してしまいました。
だれか持っているかたがいればその号の記事をコピーしてください。
Q.SAVEの会員層はどれくらいですか?
A.’89.6.30現在会員は32名で、平均年齢は15.6歳です。ち
なみに、SAVEのスタッフは本格的に参加してくれているスタッフは6名
で全員高校を卒業しています。
Q.デチューンとは何ですか?(6249)
A.これをくわしく説明するとFM音源を全部説明しないとわからないかも
しれませんが、
専門的に簡単に説明をすると、マルチプルで決まる各オペレータの周波数比
をほんのわずかだけずらす働きをもっています。
このFM音源はいずれMUSICコーナーでとりあげることにします。
Q.この会報に使われているワープロソフトは何ですか?
A.ズバリ、98用一太郎Ver.3.0です。(’92.4改訂)
Q.ゲームミュージック特集をやってください。
A.ゲームミュージックはベーマガだけで充分なのではないでしょうか。
それとも、60のゲームミュージックの特集をすれということでしょうか。
いずれにせよミュージックに関してはMUSIC担当にまかせてあるので何
ともいえませんが、
MUSIC担当のK氏によるとたぶんやるでしょうとのことです。

<ユーティリテイーコーナー増刊>

 SHIFTキーの連射測定プログラムをお届けします。これは会員投稿の
ものです。とてもよくできております。どうもありがとうございました。ち
なみに、モード1、ページ2です。ゲーマー担当にやらせたところMAX値
は128でした。

10 CLEAR100,&HCFFF:GoSUB40:SCREEN 3,2,2:CLS
20 EXEC&HD000:A=PEEK(&HD040)
30 PRINT A+1:END
40 FoR I=&HD000To&HD03F:READ A$
50 PoKE I,VAL("&H"+A$):NEXT:RETURN
60 DATA 0E,28,11,00,F0,CD,61,10
70 DATA 3D,20,FA,21,00,00,22,28
80 DATA FA,21,40,D0,36,FF,CD,61
90 DATA 10,3D,28,FA,34,7E,E6,03
100 DATA3C,47,1E,03,AF,B3,CB,0F
110 DATACB,0F,10,F9,46,CB,38,CB
120 DATA38,58,12,3A,29,FA,B9,D0
130 DATACD,61,10,3D,20,FA,18,D6

<お知らせ>

普段なら8月に発行するのですが、SAVEの活動は8月の1ヶ月間は、夏
休みをとらせていただきます。
事務局もこの1ヶ月間は留守にしますので質問、そのたの返事は9月以降に
なります。ご了承ください。
        編 集 後 記

・今号は情報量少数のため、2ページ減でしたが、このぶんはどこかで補い
たいとおもいます。次号をお楽しみに。(代表)
・一太郎化により、かなり編集させていただきました。ご了承下さい。(編
集担当)

・SAVE10号は10月9日発行予定です。

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