PC-6000,6600情報誌 SAVE第7号特別版

今号の内容

・MUSICコーナー
・ユーティリティーコーナー
・6000シリーズのハードにせまる!
・こんなソフト知ってるか
・お知らせ
・編集後記

 季節も春になり、学校や社会で新たな出発をする時期であります。
当SAVEも場所を新たにし、より充実したものにしたいと思います。
(とは言っても今までとそう変わらないかもしれません。)
 SAVEの今後の活動予定については前号でお知らせしたとうりです。
これからもSAVEを宜しくお願いします。

<MUSICコーナー>

 66とSRのPSGについては少し違ったものがあります。
1.SRではPSGを使うとき、PLAY,,,とコンマを3つ付けなけ
ればならない
2.レジスタ7の計算方法が違う

 1については誰でもわかることですが、2については複雑で、66マニ
ュアルによると、
レジスタ7はいわゆるミキサーの役目で、各ビットごとに与えられる役割
があり、
    B7   B6     B5    B4    B3   B2   B1   B0     Bビット
I/OポートIN/OUT ノイズC ノイズB ノイズA トーンC トーンB トーンA    B名称
   128   64     32    16    8    4    2    1      B数字
 というように割り当てられ、各チャンネルを使用するとき、255から
その使うビットの数だけ引けば計算できます。
 6号の例で見ると、B4とB0を使用するので、
 255−16−1=238、よって、SoUND7,238
となります。
スイッチでいうと
 11101110B=238となります。
 もう一つ例を挙げると、AとCチャンネルに音、Bチャンネルにノイズ
を出すと、
 11101010B となるので、SOUND7,21です。

・エンベロープの形状について
 レジスタ13にはPLAYでいうSコマンドのことでS0やS9がおな
じ形状なのはなぜかという疑問も出ると思いますが、
これはレジスタ13のビット1と0、つまり\____波と
/\___波のビット1,0には1でも0でもよいことになっています。
\____波は、00××Bと1001Bです。××は0でも1でもよい
です。
くわしくはマニュアルに表がありますのでそれを参照して下さい。
 それでは、次のプログラムの解説をします。
10 SoUND 7,7
20 FoRI=15To0STEP−1:SoUND8,I
30 NEXT I

 10行ではレジスタ番号7はミキサーですから、どのチャンネルにどう
いう音を出すかを指定する役割ですから、7を2進数に変換すると
00000111BですからトーンのスイッチはすべてOFFになってい
て
ノイズスイッチがA〜CチャンネルがONになって、
これはノイズを出すかどうかの指定です。
 20行でレジスタ8は音量指定で15から1づつ小さくしていわゆるフ
ェードアウトする意味です。
 これで波の音の様に聞こえるはずです。あと、音量の大小によって波を
大小させればよいわけです。
このプログラムでは波の音というよりシュッといった音になってしまうの
で下のプログラムを追加させると
40 FoRI=0To15:SoUND8,I:NEXT
50 GoTo 20

 これでややSLの音になりましたね。あと、周期等をFoR文などで調
節させるとより近い音になります。
 SOUND文をマシン語で操りたいという方は、前記にも述べましたが、
アセンブラにはOUT文というのがありまして、これはBASICのOU
T文とほぼ同じです。
例えばSoUND7,7:SoUND8,15をアセンブラに直すと
3E07     LD   A,07H
D3A0     oUT  (0A0H),A
3E07     LD   A,07H
D3A1     oUT  (0A1H),A
3E08     LD   A,08H
D3A0     oUT  (0A0H),A
3E0F     LD   A,0FH
D3A1     oUT  (0A1H),A
C9       RET

 ちなみに開始番地を適当にD000H番地にしたら
D000 3E 07 D3 A0 3E 07 D3 A1
D008 3E 08 E3 A0 3E 0F D3 A1
D010 C9 00 00 00 00 00 00 00

でEXEC&HD000で結果がでます。
 いつのまにかアセンブラまで手が伸びてしまいました。
ですから音楽というのは奥が深いのです。
 次回もこの続きをします。
<ユーティリティーコーナー>

 前号で予告したとうり雑学をします。
 ユーティリティーといえばだいたい機能拡張をするのですが、拡張する
に当たって、1.何をさせたいか 2.どういうものに利用するか とい
うことを考えて、ただ作るだけではなくて、それの応用性というものはど
うなっているかを考えます。
 SRの例でみてみると、中間言語にインプットされているが、
実際はそのソフトウェアがないものがかなりあります。それを挙げてみると、
ATN,ATTR$,BEEP,CINT,CSNG,SDBL,CVI,CVD,COM,CMD,COMMON,CHAIN,DEFINT,
DEFSNG,DEFDBL,FIX,FPOS,INSTR,LFO,MOTOR,MKI$,MKD$,MAP,PEN,SWAP,SET,
SRQ,SEARCH,TEAM,VARPTR,VIEW,WINDOW,WHILE,WEND,KEY 関数などです。
これらを実行しても?NA Errorが出るはずです。
ちなみにマニュアルに載っていないが使える命令として、ELSE,IM
P,TRON,TROFFがあります。
また、どちらかわからないが(たぶん使えないでしょう)OFF文とEQ
V文があります。
 これらの言語を作るとき、中間言語があらかじめ予約されているので、
けっこう楽でしょう。しかし、インタプリタのほうがちょっと大変です。
 以上の言語を作るとなれば、BASICではほぼ無理です。
BASICの命令をBASICで作るなんて言語道断、遅すぎて使いもの
にならないはずです。
 さて本題は16進数→10進数変換方法です。
パソコンでやれば、PRINT&H□□とすれば一発で変換できますが、
これを人間の手でやってみると
 例 1B85Hを10進数に変換するとき(Aを10,Bを11,以下
Fを15とする)
1*16^3+11*16^2+8*16^1+5*16^0 =7045となります。
これは一種の公式で、求めたい16進数の桁数をn桁(上記の場合は4)
とすると
○*16^(n-1)+△*16^(n-2)+…+□*16^1+◇*16^0

という公式が出来ます。逆に10進数→16進数変換方法ですがこれもパ
ソコンでPRINTHEX$(○○)で求められますがこれを人間でやると
 例.1989を16進数で表すと
1989/16=124/16= 7
      余り5    余り12
 このように計算して商が16より小さくなるまで続け、濃い数字を右上
の7から左下の5に並べた数が求める16進数です。
上記の場合、7 12 5 ですから7C5Hとなります。
 以上より、10進数→x進数に変換するとき、その数をxで割り、
商<xになるまで割り、最後の商と余りを並べた数が求める数です。x進
数→10進数は、 上記の公式で16の所をxにすればよいのです。
この進数計算はアセンブラをやる上で重要ですので身につけておくと大変
便利です。
<6000シリーズのハードにせまる!>

 中間言語についてはこのコーナーでとりあげようと思ったのですが、先
にとられてしまいました。
そこで今回は、周辺機器についてとりあげてみると、PC−6000シリ
ーズにつなげられない周辺機器はハード上、まずありません。
しかし、つなげてもそれを動かすソフトウェアがないので、どうすること
もできません。したがってつなげられるものについて説明します。
 まず、6000シリーズのインターフェースには次の様なものがありま
す。
1.RGBインターフェース
2.データレコーダインターフェース
3.プリンタインターフェース
4.ジョイスティックインターフェース
5.オーディオインターフェース
6.ROMカートリッジインターフェース
7.RFインターフェース(6001,6001mk2,6601)
8.ビデオ出力インターフェース(〃)
9.フロッピーディスクインターフェース(6001mk2,6001mk2SR,6011)
10.RS−232Cインターフェース(全機種オプション)
11.RF電源出力ジャック(SRシリーズ)
12.テレビインターフェース(〃)

 11については6044SRの電源供給用なので本題からはちょっとは
ずれます。
ハードを工作する時は主にROMカートリッジインターフェースを使いま
すが、プリンタやジョイスティックインターフェースも使われます。
インターフェースの仕様については各マニュアルや取扱説明書の資料に載
っていますのでそちらを参照して下さい。
 6000シリーズには関係在りませんが、SAVEではハード工作の一
貫として、ビデオゲーム基板を購入してパソコンのモニターにつなげてゲ
ームをしています。
ハード工作をする時に、つけ方を間違えると大事な愛機を壊してしまうの
でそれなりに知識必要となります。
 6000シリーズで出して欲しかった周辺機器は
・SR用5インチフロッピーディスク(予想PC−6033)
・全モードでLCOPYが使えるドットプリンター(今まではサーマルプ
リンターPC−PR401のみ)
・SR用FM音源カートリッジ(88のサウンドボード2のようなもの。
予想PC−6055SR)

 FM音源についてはSR+60m55で12重和音ソフトを作りたいと
思っていますが未だに実現しません。
(2号から言ってますね。)これは実現しないのではないか?

<こんなソフト知ってるか第4回>

 ソフトシリーズものとしてはアスキーのAXシリーズが有名ですがコム
パックよりGTXシリーズというのが出ています。
GTX-1:ジャック&ダイアン、アメーバ・ファイア&パニック、ブラックホール、分子モデル
GTX-2:スペースペンギン、ニューヨークシティ・フライトゲーム、クラッシュボンバー、ザ・タンク
GTX-3:クラブ・プラネット、THIEF・ROBOT、スペースマウス、プラネタリウム
GTX-4:ジュピターパトロール、ジャンプスキー、トレーサー、神経細胞シュミレーション
GTX-5:デンジャーズジャングル、スーパーボール、パンツァースピッツェ、ミッグ・エッグ

 GTX−6以降は出たのかどうかわかりません。以上のソフトは各35
00円だったと思います。
 前回ハドソンソフトのことが書いてありましたが、次回は知っているか
ぎりハドソンソフトから出たゲームソフトを載せます。

<お知らせ>

・SAVEではみなさまからの原稿を募集しています。とにかく何でもよ
ろしいですからP6に関する情報を提供して下さい。
・SAVEに関する電話の受け付けも始めました。何かありましたら御連
絡下さい。
ただし、プッシュ回線でないとかかりませんのであしからず。
受付は24時間受け付けていますがなるべく午前0時〜7時までは控えて
下さい。
だいたい午後6時〜午後11時まではいる確率が高いです。
電話は’91年4月現在事務局が変わりましたので受け付けていません。
すべて、郵便でお願いします。
        編 集 後 記

※電算化の都合上、編集後記は割愛させていただきます。尚、編
 集に当たりカットした記事もあります。御了承下さい。   
                             
   ・SAVE第8号は6月8日発行予定です。      

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