PC-6601の電源が入らなくなったときの修理例

 PC−60系、PC−66系のパソコンは長い間、使ってないで電源を入れると電源が入らなかったりあるいは一瞬、電源ランプが点いて逝ってしまうことがあります。そういうときは意外と電源部は生きてるものでマザーボード上に原因があります。
そこで電流の流れを見てみます。情報を提供していただいた加藤さんに感謝いたします。
なお、この紹介はあくまでも参考資料であって、実際に作業をする際は各人の責任において行ってください。万が一本体及び人体等に障害が起きても、当方は一切責任を負いませんので、ご理解の上、十分注意して作業を行ってください。



図1 PC-6601を開けてキーボードをズラしたところです。3つの矢印のところに青いコンデンサーがあります。そして緑の電源ランプはキーボード上にあります。そうしますと電源 → 3つの青いコンデンサー → キーボードの緑ランプの順に電流は流れます。
電源を入れて緑ランプが点灯しなかったら、電源部か3つの青いコンデンサーのどちらかに原因があります。電源を入れたときに「キーン」とか「ジッー」という音がしてたら電源部は生きてると思って間違い無いでしょう。
まず、コンデンサーを交換する前に、青のコンデンサーをニッパで切り取ってみてください。切り取るだけでも電源が入り緑ランプが点きN66-BASICは立ち上がります。
でも長い時間使ってたらあぶないでしょうからコンデンサーを早めに交換しましょう。


図2 これがコンデンサーです。正確には、ディップ・タンタルコンデンサーと言います。
左の青は、20年以上前の物、右の黄色は現在の物で20年以上の歳月で色も変わってしまいました。
このコンデンサーは、秋葉原で1個120円します。少し高いなあ!という気がします。
型番は、16V22μF です。(Vはボルト、μFはマイクロファラッド)まあ、360円で修理できると思えば安いですね。

図3 この3つを交換しますとパソコンが生き返ります。これはコンデンサーを交換したところです。
ただし、ここで重要な注意点があります。コンデンサーには + と − がありまして足の長い方が + です。+ と − を逆にしますとパソコンが壊れてしまいますので要注意です。しかし、マザーボード上にも + と書かれてますので交換の際は戸惑うことはありません。

図4 PC-6001のコンデンサ位置です。

図5 PC-6001mk2のコンデンサ位置です。

図6 PC-6001mk2SRのコンデンサ位置です。

図7 PC-6601SRのコンデンサ位置です。

図8 今度は私が6001mk2の修理に挑戦。近所のパーツ屋に行くと何とNEC製の同じコンデンサが売っていた!これはちょっと高く1個136円なり。

図9 交換前のコンデンサ。何やら赤で印がついていますね。

図10 交換後。向きがバラバラに。素人がやるとまぁこんなもんでしょう(笑)そして電源が入り見事復活。

図11 交換済のコンデンサです。